マイナンバー Q&A

これまで脱税をしていた人が不正できなくなることはいいことだ。
とにかく、今は税金の抜け道が多くて不公平感があるので、
それを正してくれるなら賛成。

もちろん脱税は許されないことです。しかし、脱税防止のために
マイナンバーをつくることはデメリットが大きすぎます。脱税防止の
ためには、 そもそも「国家に税金を払いたくなるような政治」をこそ
目指すべきです。

他の国もやっているし、問題ないのでは?

先に始めた、アメリカ・イギリス・韓国などでは犯罪の温床にな
っています。情報化社会が進んだ現在では、情報のマスターキー
をつくる共通番号制は「危険が高すぎる」ので、「分野別番号制」
にする国が増えています。

日本のセキュリテーは大丈夫だと言っていました。

去年の年金情報が100万人以上漏れました。これはハッカー
の仕業です。また、年末には健康保険証の情報が、10万人分漏れ
たというニュースがありましたが(2015年時点)、これは病院や
薬局から漏れたと いわれています。公務員のモラルも問われてい
る昨今、ハッカー だけでなく、さまざまなところから情報は漏れる
のです。犯罪者は それだけ狙っているということでもあります。

医療関係で便利になることは嬉しい。

確かに高齢者にとっては便利になるかもしれませんが、本当に
必要なことであれば保険証の持つ機能を増やすなど別の方法がい
くらでも考えられます。「共通番号制」としてすべての情報を一つに
まとめてしまうことは、紛失や犯罪などの危険を考えれば、逆に高
齢者の方にとってはデメリットになります。

在日外国人などの人が特定できるからいいのでは?

在日の方だけではなく、将来的には日本国民一人一人の情報が
詳細にわかるようになるので、新たな「差別」につながる場合もあり
ます。また、日本人の大切な情報が悪意を持った国家から狙われ
るリスクも考えなければなりません。ヒトラーがかつてユダヤ人を
差別したことを考えると、リスクが高すぎます。

どうせ貯金なんて少ないし、口座とマイナンバーの紐づけもあまり
関係ない。

貯金の多少に関わらず、マイナンバー制度が軌道にのれば、
財務省が国がどこからでも簡単に税金をとることができる仕組みに使
われてしまいます。また、資産だけでなく、家族構成から病歴、犯罪
歴、借金歴などその方にとってマイナスな情報まで全て流出してしま
うこともあります。

どうせ財務省は調べようと思ったら国民の口座くらい調べられるか
ら今と変わらない。

確かにそうですね。財務省もそう思っていると思いますが、それ
を是としてはいけないと思います。財務省はその力で経済界も政治家
も自分たちが動かせると思っているのです。幸福実現党は「国家によ
る監視」や「社会主義思想」のような間違った考え方には堂々と反対
している唯一の政党です。

子孫にお金を残しても争いになるだけでいいことないから、資産
課税にも反対じゃない。

そうしたい方がいれば、それはその方の意思で「自由に」寄付が
できます。国家が一元的に、全ての方にそれを強制することがいい
ことであるとは思いません。人間の幸福は自分の意志と努力で自由
に社会に貢献できることではないでしょうか。その自由がなくなるこ
とはとても怖いことです。

マイナンバー制 6つの問題!

①「財産税」への道になる

マイナンバーが銀行口座などと連結すると、税務当局は個人の資産を把握できます。その結果、金融資産などに課税する「財産税」を掛けることが容易になります。実際、「マイナンバーによって金融資産課税へのハードルが下がる」とする識者の声もあります。 しかし、財産税をかけることは、富裕層や資本を海外へ流出させることになるのです。

②国家による“監視社会”を招く

マイナンバー制度が銀行口座やクレジットカード、健康保険証、戸籍などに拡大していくと、収入から資産、そして生活まで、国家の管理下に置かれてしまいます。国家によってプライバシーが侵害され、国民の「自由」が奪われていきます。 「すべて国民は、個人として尊重される」と定めた憲法 13 条にも抵触します。また、万一、独裁的な権力が誕生した場合、治安維持や事件捜査を名目に、個人情報を調べ上げ、国民を監視することができます。

③情報流出リスクが高い

2015年6月、125万件に及ぶ年金情報の漏洩が発覚しましたが、利用範囲が拡大するためマイナンバー制度の情報流出リスクはさらに大きいと言えます。しかも、情報が芋づる式に漏れるため、被害も甚大です。 また、諸外国では、こうした共通の社会保障番号に対する危険性が指摘されています。アメリカでは「なりすまし」による被害が、2006年~2008年の3年間で1170万件となり、被害額は毎年5兆円に上るという調査もあります。韓国では、2014年8月、約2000万件の住民登録番号などが流出。アメリカや韓国では、共通番号の使用を見直す動きが始まっています。情報流出リスクを考えるならば、分野別の番号制度で十分なのです。

④民間企業への負担が大きい

民間企業は自前でセキュリティシステムを用意しなければならず、対応におけるコスト負担の平均額は約109万円。従業員数が多くになるにつれて上昇し、1000人超の企業は平均約581万円を負担することになります(帝国データバンク調べ)。民間にとってはメリットよりも義務感の方が大きいと言えるでしょう。 また、民間企業は、社員のマイナンバーを厳正に管理することが求められます。万一、従業員などの情報を外部に漏らすと、最高で4年以下の懲役や200万以下の罰金刑を科せられます。

⑤多額の費用がかかるが、効果はあまり期待できない

マイナンバー制度の導入には、約3000億の予算が必要とも言われます。しかし、数千億単位の投資をしたとしても、捕捉できる税収は未知数で、投資額を下回るという研究もあります。 費用対効果が期待できないならば、監視社会を招き、個人情報流出の危険を犯してまで導入する必要などありません。

⑥マイナンバーは国が進めていながら国は一切責任は負わない?

マイナンバーは国が進めていながら、しかし何らのトラブルがあった場合でも「国は一切責任を負わない」としています。これはどういうことなのでしょう?(※下記参照)

【マイナポータル(免責事項)】

【利用規約】

先進国のマイナンバー制の実情

日本では「マイナポイント」などで国民へマイナンバーカードの取得を推進し、また、マイナンバーのメリットばかりを言っています。また、「海外ではマイナンバー制は当たり前」のようにも宣伝をしていますが、しかし先進国での実際は、犯罪や情報漏洩が多発し、メリットよりもデメリットのほうが多いと判断し、マイナンバー制は見直し、もしくは廃案になっています。
実際に、先進国のマイナンバー制の実情を見てみると・・・

●アメリカ ・・・ “なりすまし”の年間被害が数百万件、数兆円に

2017年、サイバー攻撃で社会保障番号 SSN を含む約1億4,500万人分の個人情報が流出。
(※SSNとはソーシャルセキュリティナンバーの略)
2021年、社会保障番号SSNなどを使ったクレジットカードを勝手に作られたりローンを組まれたりするなど「なりすまし詐欺」が横行し、被害額は年間約5兆円、被害者数は約4,200万人。
漏洩、不正問題が表面化し社会保障番号 SSNは「任意」に。

●韓国・・・  2014年1月に2000万件の番号が流出

2011年、韓国 (住民登録番号)が中国人ハッカーに約3,500万人(国民の7割)の情報を盗まれる。
2014年、下請け民間企業社員が売却目的で持ち出し、
  約1億400万人分の住民登録番号など (重複データを含む) が流出。

●イギリス ・・・  2008年に始まった個人番号・顔写真付きIDカードを2010年に廃止

2006年、イギリスではIDカード法が成立したが、悪用のため国民の反対の声に押され、テスト運用開始後わずか1年の2010年に廃止。

●オーストラリア ・・・  国民の猛反対で廃案

1986年、オーストラリアでは「カード法」が提案されたが、国民の猛反発で1987年に廃案となった。

●ドイツ ・・・  人格権の侵害として憲法違反 → 廃案

ドイツでは個人を識別する番号を利用することは違憲判決と、共通番号制はない。

●フランス ・・・  ナチス占領下の番号制度に抵抗で導入せず

1972年、フランスでは個人共通番号の「SAFARI」計画を検討したが、国民の反対運動で撤回。また、ドイツやイギリスの例も鑑み、導入せず。

日本のマイナンバーの実情

さて、日本のマイナンバーの実情、現状はどうでしょうか?犯罪や情報漏洩、テクニカル面では・・・

※以下のリンク先のページは掲載期限切れのため表示されない場合があります。予めご了承ください。

●240万件のマイナンバー情報が漏洩
2018年12月20日 サイバーセキュリティ.comより
https://cybersecurity-jp.com/column/29079

●マイナンバー総点検でひも付け誤り1万5907件を確認
2023年12月12日 読売新聞オンラインより
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20231212-OYT1T50224/

●500万人のマイナンバー情報が中国に流出か?
2021年2月22日 Yahoo!ニュースより
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/
3d6f09343f287a5d41b801d7983fc5ef0e456717

など、マイナンバーは草創期から問題が多発しています。

またさらには、以下に情報を更新し続けていますが、マイナンバーのトラブルは収まる気配がありません。

マイナンバーへは兆単位の莫大な税金をかけておきながらトラブルは収まりませんが、国は国民へ、マイナンバーと健康保険証とを紐付けることで、「任意」と言いながらほぼ強制的にマイナンバーカードの取得を推進しています。また後にマイナンバーへは、銀行口座はもちろん、運転免許証や各種ポイントカード他などにも紐付けられることでしょう。もっとさらには、キャッシュレス決済を普及させて世の中から現金を無くしていき、もう全てにおいてデジタル化とマイナンバーで国民の資産を政府が一元管理化し丸裸にしていくことも考えられます。そして幸福実現党は、「マイナンバーは財産税への道になる」ともしています。
(※下記の参考動画をご覧ください)
このようなマイナンバーは、現状のままでいいでしょうか? 「任意」にとどめるなど、マイナンバーは見直すべきではないでしょうか?

【参考動画】
”さらに、財務省の財政制度審議会の議事録などを見ますと、「マイナンバー制度の活用などで、様々な資産の捕捉をしっかりと行って、真の意味で負担能力に応じた負担を実現していくことが大切である」などという議論が交わされています”(再生4:24頃より)
”将来のためにコツコツ貯めたお金や資産を老後に税で取られるなんて、真面目に堅実に働いている人からしたら、もうやってられません。私たち幸福実現党は、収入や貯金を含む個人情報を政府が把握しようとするマイナンバー制度には反対しています”(再生4:56頃より)
銀行口座がマイナンバーに登録される?今国会で成立予定の「マイナンバー改正法」で待ち受ける恐ろしい未来とは。マイナ保険証も全国でトラブル続出。【Truth Z(トゥルースゼット)】

【参考動画】
”通告。再三のペナルティにも関わらず、絵梨さんは不適切な言動を続けたため、罰則としてあなたの口座を差し押さえました。お客様のアカウントは不適切なものとして削除されました。(中略)お客様がお使いの電話番号は、提示の罰則により・・”
デジタル化に潜む監視社会の恐怖ー現代のディストピア『2024』【近未来ミニドラマVol.2】

【参考動画】
”世界中で、「マイナンバー制」は危ない制度として扱われているのだ”
実はこんなに怖い!マイナンバー制度 【ザ・ファクト】